ご夫妻は車は利用せず、交通手段は専らバスです。
「どこに行っても色々な人に声をかけるんです。声をかけたくなっちゃうんですよ」 そういって笑う社交的な奥様。
バスの中で生まれるコミュニケーション、そこで様々な情報を交換しています。 スーパーやホームセンターで購入したものは送ってもらえるので結構便利に暮らしているそうです。
今年の春、奥様がバスを降りた時に「ノビル(野蒜)」らしきものを見つけたそうです。 「これ、ノビルかな?」 ちょっと引き抜いてみると、球根が小さな玉葱のようになっていたので間違いないと確信。 摘んで帰り、茹でて刻んで酢味噌和えにしたそうです。 あるときは菜の花を摘んで、家でおひたしにしたり・・・。
ご主人はおっしゃいました。 「車だと気づかないと思いますよ。通り過ぎてしまうでしょう? うぐいすの声、四季の移り変わり、それは、地面に足をつけてこそ感じられるものだと思うんですね。 ここにはいろいろな楽しみ方がある、自分なりの楽しみ方を見つけるのが面白いんですね。 今は満足しています。」
お庭で咲くバラの花から甘い香りが漂う中、にこやかに話す大野様ご夫妻。 都会の真ん中ではできなかった「楽しみ」を満喫し、自分らしい生活を手に入れています。 アクティブシニアの田舎暮らし、皆様はどのような暮らしをしたいですか?
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