こんにちは、社員Tです。
暑い日が続きますね、暑いと言えば夏祭り、
ここ茨城県鹿嶋市から千葉方面に車で30分程の距離に、
千葉県香取市の佐原がございます。
その佐原では、300年の伝統を有する「佐原の大祭」が毎年行われています。
7月に夏祭り、10月に秋祭りが行われるこのお祭は、
国指定重要無形民俗文化財に指定され、
関東三大山車祭りの一つと称されます。
日本三大囃子「佐原囃子」の音を町中に響かせながら、
小江戸と呼ばれる町並み(国選定重要伝統的建造物群保存地区)の
中を家々の軒先をかすめながら進むさまは風情たっぷりで、
江戸時代の情景を彷彿とさせるお祭なんですね。
先月、用事で佐原に立ち寄った際にお祭を見ることが出来ましたので、
今回のブログでは佐原の大祭をご紹介させて頂こうと思います。
それでは、優雅で迫力満点、300年の歴史あるお祭をご覧下さい。
私がお祭に訪れたのは夕方6時頃、生憎の曇り空です。
佐原は古き良き文化が色濃く残り、昔ながらの荒物屋さんも健在で、
とても情緒があります。
祭礼期間中は、河川敷の大駐車場とお祭会場をシャトル舟がつなぎます。
お祭会場到着、どこからともなく心地よい
お囃子の音色が聞こえてきます。
柳の向こうに大きな鷲が・・・
近づくととても迫力があります。
2階建ての建物くらいの大きさがありますね。
自慢の山車は、総欅造りの本体に関東彫りの重厚な彫刻が飾り付けられ、
上部には江戸・明治期の名人人形師によって制作された高さ4mにも及ぶ
大人形などが飾られています。
7月の夏祭りは、10台の山車が曳き廻されるのですが、
早速1台見ることが出来ました。
法被の鷹の字がカッコいいですね、
この細い道をあの大きな山車が通るなんて・・・
左側の建物の向こうから人が歩いてきので、様子を見ていると
お囃子の音色が聞こえてきました。
すると、
今度は人の人形が、
ゆっくりと山車が現れました。
巨人が歩いてくる様で圧巻でした。
後ろ姿も勇ましいですね。
少し歩くと向こうにも、
景色が現代のものとは思えませんね。
江戸時代にタイムスリップしたかのようです。
ちょっと商店街の方へも行って見ました。
迫力満点の山車のオンパレードです。
この菅原道眞に関しては生きているみたいにリアルでした。
一般的に山車を動かすのを「曳き廻し」、
技を競うとともに、最大の見せ場としての特別な曳き廻しを
「曲曳き」と言うそうです。
今回、その曲曳きの「のの字廻し」を見ることが出来ました。
「のの字廻し」は山車に向かって左前の車輪を軸として、
筆で『の』の字を書くように後輪を担ぎ上げるようにして数回転させるものです。
力の集中配分がくずれると、山車は方向性を失ってしまうそうで、
この軸をずらさず回転させることが上手とされています。
(祭で配布されているパンフレットの受け売りです)
また、回転は、ゆっくりゆっくりと回転させ、
かつ山車の停止は恥とされていることから
曳く人たちの技量が試される、まさに見せ場となる訳ですね。
お囃子が勢いのあるものに変わりました。
さぁ、鯉はうまく廻れるのでしょうか!
歓声とお囃子で場は大盛り上がり、鳥肌が立ちました。
見事に5回転、止まることなく優雅に曳かれました。
拍手喝采です。
ちょこっと神社の境内に寄ってみました。
子供のころを思い出す風景で童心に帰ってしまいました。
帰り道、最初に出会った鷹と遭遇、
ライトアップされて神々しい感じです。
全種類の山車を見ることは出来ませんでしたが、
現実離れた空間で300年の歴史に触れられた様な気がします。
この佐原の大祭は10月に秋祭りを行いますので、
一度、千葉県香取市の佐原に足を運ばれては如何でしょうか。
と、その前に
9月1日2日に鹿嶋で神幸祭が行われます。
鹿嶋のお祭りも佐原のお祭に負けず劣らずの
壮観な5台の山車が町内を練り歩き、見応え十分ですので、
ぜひ、鹿嶋のお祭にも足をお運びくださいませ。