こんにちは。社員Fです。
3月といえば何を連想しますか?
「ひな祭り?」「お花見?」・・等々ありますが
「卒業」を思いうかべる方も多いのではないでしょうか?
ふれあい菜園教室でも9期生が1年間の会期を終えて、
卒園しました。
卒業する人がいれば、入学する人がいます
3月に新たに11期生が入園しました。
11期生の皆さんは、これから昨年の9月に入園した10期生と今年の9月
入園予定の12期生と交流を深めながら、1年間の勉強会と農園実習を行います。
3月7日(土)に11期生の自己紹介を含めて楽しく勉強会が行われました。
その場で次回農園実習を「ジャガイモ」と「ニンジン」を植える
事に決定したのです。
農園実習は、毎回宮中グリーンホームの農園で行います。
ふれあい菜園教室には欠かせない人がいるのです。
“菜園の鉄人”Iさんなんですね。
私が勝手に命名しました。
というのもIさんは鹿嶋に来て13年、独学で菜園作りをしています。
その間蓄積した“ノウハウ”を惜しげもなく教えてくれるのです。
勉強会での説明、実習での実技指導、どれをとっても説得力があります。
経験に裏打ちされているんですね。
その上、とても親切なので生徒さんからの信頼が厚い人なのです。
3月14日(土)実習はジャガイモを植える作業から。
種芋はメイクイーンときたあかりを用意しました。
まずは、種芋を計量器で重さを量ります。
どれも重さが100g前後あります。
種芋は30g~40gが適切なので包丁で2~3等分します。
ここで大事なポイントが1つ。
種芋の表面にはすでに芽が出ていますので、その芽を避けて
包丁を入れなければいけません。
芽からジャガイモが育ちますからね。
切断面に殺菌の為に灰をまぶします。
教わった通りに女性陣が作業を進める傍らで、男性陣がミニ耕運機
のエンジンをかけるのに悪戦苦闘していました。
ヒモを力強く、そして何回ひっぱてもエンジンが動きません。
「長い間使っていたからナ~」とHさん。
それでもヒモを引っ張り続けます。
見かねたIさんが自分のミニ耕運機を運んできて「これ使ってよ」
と優しい言葉。
これで無事に畑が耕せます。耕した畑に溝をつくります。
ここで腐葉土の登場です。
昨年11月に菜園教室の皆さんで仕込んでおいた手作りなのです。
「たくさん蒔いてよ~売るほどあるから~」とIさん。
腐葉土をたっぷり蒔いた後、続いて鶏糞を蒔きます。
そして、ミニ耕運機でかき混ぜてから畝(うね)を作ります。
出来あがった畝(うね)に黒マルチを覆いかぶせます。
黒マルチは畝を高温に保ちますので、ジャガイモの発育を
促すのに欠かせないのです。
新しい黒マルチは種芋を植える為に穴を作らなければなりません。
ここで、Iさんの秘密兵器が登場します。
缶詰の缶とキッチンハイターの容器をギザギザにカット穴あけ器で
Iさんオリジナルなのです。
ギザギザ部分を黒マルチに押し当て、器具の頭をこぶしでトントンたたきます。
土の中にもぐった器具をスポンとマルチから抜くと土に程よく
穴があいて、種芋を入れるのに申し分ありません。
「なるほどね~」皆さん感心しきり。
皆さん交代でトントン、スポン。トントン、スポン。
種芋は灰をまぶした方を下にして土をかぶせます。
この時もIさんからワンポイントアドバイス。
「黒マルチと土の間に隙間を作らないように」
「土が動いてしまうからね~」
最後に土をかぶせて、フタをするようにポン、ポンとたたいて完成。
続いて、ニンジンの種まきです。
耕した土地を平らにならします。
三本のラインを引き、ラインの溝にニンジンの種をまいて
土をかぶせます。
そしてたっぷりの水をまいて、終了です。
でも、いつも思うんですね。
種まき作業の時は皆さん下を向いている時間が長くて
笑顔の写真がなかなか撮れません。
それはきっと皆さんが種に向かって「元気に育つように」、
「たくさん実をつけてね」とずーっと念じながらを作業して
いるからなんですね。
ジャガイモは6月、ニンジンは7月下旬に収穫予定です。
その時には皆さんの笑顔の写真をお届けします。
そして、11期生の皆さん。菜園教室で新たな出会いの中から
ふれあいの輪を広げてくださいね。