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田舎暮らし お客様の声 225
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そのきっかけは、鹿嶋の青空。

池亀さんの移住のきっかけとなったのは、マンションの建て替えです。
ご主人は、そのまま藤沢に住むつもりだったそうですが、奥様は田舎暮らしへの熱が日に日に高まっていきました。
「女房が、一度行ってみない?っていうんでね。それで、とってあった新聞広告を見たら、何だいばらきって・・・もうねぇ(笑)」
半ば呆れ気味?のご主人は、初めて鹿嶋の見学に訪れる際も、きっと実際に田舎を見たら奥様は諦めるだろう・・・そう思いながら奥様の見学につきあったそうです。その日、鹿嶋では青い空が広がる一日でした。
「そのね、さえぎるもののない澄みわたる青空を見た時に、心が動いたんですよ。藤沢にも田んぼや畑があるけど、少し遠くに目をやるとビルが見えるんですよね。鹿嶋の、さえぎるもののない自然環境に、ただそれが心地よく感じました」
澄みわたる鹿嶋の青空。池亀さんが自然環境ある中に身を置く事に全く抵抗がなくなった瞬間でした。雨上がりの透明感、花や草の香り、柔らかくとフカフカの土、鈴虫の声、自然ある環境がもたらしてくれるものへの期待と、これからそこに暮らす自分達の姿を重ね合わせ、鹿嶋に移住したのです。

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気が付くと夢中に。そして野菜に「ありがとう。」

およそ108坪の敷地に住宅を建てて移住しましたが、お庭は当初何もなくてただの土でした。
「もうやるっきゃないんじゃないの?ねっ、心境の変化ってね!」
そんな奥様の後押しがあり、菜園教室に入園します。
「引っ越したのが2月だから芝生もすぐ張れなくて、4月までは雑草を抜いていてね。毎朝根気よく抜いていたら、今は雑草が負けた~って言ってます(笑)その、何て言うのかな、そうして庭で土と触れ合っているうちに楽しさ、面白さに気づいたんだ」
そうご主人はおっしゃいます。大変だけど楽しくて、時間があっという間に経ってしまう生活を過ごすうち、気がつくと菜園に夢中になっていました。
最初に収穫したのは、ほうれん草と人参。あまり大きくはならなかったけど、茹でて食べたらその美味しさに感動!
お二人は口を揃えておっしゃいます。
「この喜びが、菜園をやめられなくするし、継続に繋がってるんだとおもうんですね」
野菜作りは、土作りからスタートします。そして種をまき、芽が出て、花が咲き、やがて実をつけますが、野菜が成長していく過程はワクワクするものです。そして収穫を迎えた時はとても嬉しく、手塩にかけて育てたからこその充実感があります。池亀さんご夫妻は、野菜を収穫するとき「ありがとう」と言葉をかけました。筆者はそれを見た時、池亀さんの人生が、とても幸せで豊かなものであると実感ました。

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「本来の姿に戻ったのかな?」
自然体なお二人です。

「鹿嶋に来て、人間の本来の姿に戻ったんじゃないかな?」
優しい表情で語ったご主人、現役時代は職場と自宅の往復で毎日仕事、仕事尽くめの生活だった事もあり、今のような生活は考えられなかったそうです。
「これでいいのかな?って思っちゃう、忙しいけど毎日が平和でさ、パートかなんかしなくちゃいけないかな、なんて思っちゃうもん」とご主人が話すと
「生き生きしてるわよね、何かね、ご褒美もらったねってね」と奥様。
お二人は車の免許はあえて返納し、移動にはコミュニティバスや列車を使う生活を選びました。
「用事があればそれに時間を合わせればいいんだからってね。全然不便を感じないのね」
本当に肩の力が抜けていると申しますか、とても自然体なお二人です。最後に、ご主人は畑を指差しておっしゃいました。
「秋にはこの里芋ができるから、またおいでよ」
筆者はそのお気遣いがとても嬉しかったです。ぜひ楽しみにしています!池亀さん、どうもありがとうございました。

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